AURORA OVER KIRUNA
オーロラ総合情報

メニュー
トップページ
オーロラ
オーロラって?
オーロラを見る!
 −場所選び
 −見逃さない為に
 −防寒対策
 −ネットワーク時代のオーロラ見物
 −仮想オーロラ見物
写真を撮る!
今のオーロラ
写真集
オーロラリンク
場所選び
オーロラを地上から見るための絶対条件は、1.オーロラが発生していること、2.雲がないこと、3.街燈の影響がないこと、の三つです。


【条件1】
約北緯64度〜北緯70度に位置するオーロラ帯の下であれば高い確率でオーロラは現れます。 しかしながら、現実には地球の自転軸と地球の磁極がずれているので、オーロラが現れる確率が高い領域は
地球の自転とともに大きく変化します。この領域をオーロラ・オーバルと呼びます。

オーロラ・オーバルのモデル計算の一例。(
オーロラ・オーバルの一日の変化のアニメーション) 時刻は世界標準時でスウェーデン時間は世界標準時+1時間。

上のアニメーションから、スウェーデン・キルナは一日のうち夜間だけオーロラオーバルの直下に位置していることがわかります。夕方の早い時間や、明け方以降はオーロラが見えにくくなりますが、その理由のひとつは、オーロラ・オーバルが北の地平線より向こうに位置しているためです。

オーロラ・オーバルは常に動いており、はるか中部ヨーロッパまで拡大することもあります。

【条件2】
オーロラは高度90km〜300kmという宇宙空間と地球大気の境界とも言える領域で発光しますので、 雲が出ていてはオーロラの光りを遮り、地上まで届くことができません。 従って、晴天の多い時期と場所を選ぶのがコツです。 

アイスランドやノルウェーは暖流であるメキシコ湾流が流れているために常に雲が発生しやすく、オーロラを見る為だけに訪れるのは不向きかもしれません。 

一方、北部スウェーデンのアビスコ(Abisko)は降水量がスウェーデンで最も低く、オーロラを見るには都合のよい場所です。理由は定かではありませんが、四方を山に囲まれ、地形的に雲が発生しにくくいのが原因とも言われています。


1985年から1994年にかけてキルナで撮影されたオーロラについて統計をとった結果、 9月から4月までのオーロラシーズン中キルナの上空は平均的に約50%雲で覆われているものの、晴れていれば約40%の確率でオーロラが見えている。(出典:スウェーデン・スペース物理研究所)

統計的には9月と3月が「強いオーロラ」が見えやすいと言えます。また、晴れていてオーロラが全く見えないという日が3日以上続くことは経験的にありません。

【条件3】
一般に市街地では街灯が多く照らされており、治安の向上に役立っています。 ところが残念ながら多くの市街中心からは星おろかオーロラが殆んど見えないのが現状で、微弱な光であるオーロラを見るためには郊外へ行くか 街灯の少ない宿泊施設を選ぶ必要があります。 

星がよく見えるような場所を選ばなければ、オーロラを楽しむことはできません。やむを得ず市外へ出ることができない場合、宿泊施設から少し歩くだけでオーロラを楽しめるだけの暗闇を手に入れることができます。Ripanはキルナ市内にあるロッジですが、徒歩で山の方向へ20分ほど歩けば、山に囲まれた暗闇に出会います。キルナ市内では一番見やすい場所かもしれません。氷のホテルで有名な ICE HOTELの周辺は街灯が多いのですが、町から離れれば十分な暗闇があります。オーロラは大規模な自然現象ですので、特定の観測小屋に行かなければ見えないというものではありません。

【その他の条件】
オーロラ帯の直下で晴天率が最高でも、交通が不便で辿り着けるような場所でなければ意味がありません。 また、オーロラ以外にスキー等のアクテビィテーを楽しみたい場合、近くにスキー場があるなどの条件を加味することもあるでしょう。

アクティビティの充実した宿泊施設として、ICE HOTELDUNDRETが北部スウェーデンでは該当します。

【どこがおすすめか】
スウェーデン北部でオーロラを見るのにふさわしいと思われるポイントは次のとおりです。そのほかの地域はわかりません。ごめんなさい。

  • 初心者向け
    交通は便利という反面、街燈のためオーロラを見にくいという欠点があります。
    • アクテビティー指向
      DUNDRETICE HOTEL
      アクティビテイーが充実しており、オーロラ以外も楽しめる。日本から多くのツアーがあるのも安心。 ICE HOTELでは、オーロラが出始めたらポケベル(MINI CALL)で知らせるサービス(有料)を行っている。 またDUNDRETは街灯が強いのでオーロラを見るにはやや不向きかも。
    • 便利さ指向
      Ripan Hotell&Camping
      キルナの市内なので何かと交通や買物に便利。山の方向へ10〜20分歩くとオーロラを見るのに適した暗闇がある。料金が安いのも魅力。予約は直接Ripanへ。
  • 中級者向け(交通が少し不便)
    Abisko Turistation
    キルナから北へ約100km行ったところにあるスウェーデン最北の町。晴天率は抜群で年間降水量はスウェーデンで一番低い。北欧の山の中の静かなコテージで見るオーロラは格別。列車、バス、タクシーでも行けるがレンタカーがあると便利。予約は直接Abisko Turistationへ。
  • 上級者向け(交通が不便)
    レンタカーを借りて臨機応変に観測ポイントへ移動。 たとえばキルナで雲っていても、アビスコ方向に数10km移動すると晴れていることがよくある。 また磁気嵐が発生した2000年11月6日はあいにくキルナは雲っていたのが、200km離れたJokkmokkに移動したところ晴天に遭遇し撮影に成功した。

オーロラを見逃さないために

オーロラといってもその形態は様々です。最も壮麗でドラマティックといわれる、オーロラブレイクアップはそのハイライトです。オーロラブレイクアップは10分程度で終ってしまいますので、見逃さないために常に注意を払っている必要があります。

  1. 日没後、こまめに(少なくとも10分毎)外に出て全天を確認する。
  2. 闇夜に目が慣れるまで約3分はかかります。全天を確認する時は少なくとも3分は外に出て目を慣らしてください。星が出ていれば要注意。
  3. 空のあらゆる方向を確認する。意外なところからオーロラが現れることが多くあります。
  4. オーロラが弱くてもあきらめない。弱いオーロラでも写真に撮ると赤いオーロラが映っていることがあります。 これは人間の目は緑色に対して感度が強く、赤は感度が弱いためです。

オーロラは真夜中前が現れる確率の高い時間です。 下図はキルナで晴れている時のオーロラの出現率を時間毎に示したもので、 例えば、晴れていれば23時ごろは80%はオーロラが見える、ということが読み取れます。
これは統計値ですので、毎晩この通りにオーロラが見えるとは限りません。

防寒対策

ときにはマイナス数十度にまで下がるスウェーデン北部の気候。辛抱強くオーロラを見る為には防寒対策が必要です。 厚着はもちろん、耳が隠れるような帽子、できるだけ底の厚い靴、手袋は必携です。 お茶を水筒に入れて持参すると大いに助かります。
過去24時間の気温 過去5日の気温 をご覧になって参考してください。

ネットワーク時代のオーロラ鑑賞

インターネット全盛のこの時代、もしインターネットに接続できる端末があれば 効率のよいオーロラ見物ができます。 人工衛星によって取得された太陽、惑星間空間、地球周囲の宇宙空間のリアルタイムデータを 誰でもインターネットで閲覧でき、オーロラの現況をつかめるようになっています。 例えば
  1. SOHO衛星による太陽の状況
  2. ACE衛星による惑星間空間の磁場とプラズマ
  3. 静止軌道における磁場と高エネルギー粒子と太陽X線、および宇宙天気
  4. 人工衛星によるオーロラ
  5. キルナの磁力計
は私がよく参照するリアルタイムデータですが、読みこなすにはある程度の知識が必要となります。 一番わかりやすいデータはオーロラの現在の光量を計測するフォトメーター(Photometer)のデータです。 キルナ郊外にあるエスレンジで観測している光度計のリアルタイムデータを屋内でモニターし、光度が増加した時だけ屋外に出てオーロラを見る、ということも可能です。 しかしながら、引き締まるような寒い屋外で静かにオーロラを待つのも風情があってよいものです。

バーチャルオーロラ鑑賞

あるキルナ郊外のコテージに宿泊してオーロラを見ると仮定して、オーロラ鑑賞をバーチャルに再現してみました。
17:00コテージ着。荷物を解く
17:20空はあいにくの曇空。曇空を確認して夕食の準備にかかる。
18:00まだ曇空であることを確認し夕食。
18:30まだ曇空であることを確認し片付け。
.....5分毎に屋外へ出て全天を確認。
20:00ようやく南の空から星が見えてきた。
20:30突然雲が消え、満天の星空。
20:40北の方に薄いオーロラアークが見え始める。これは待つべし。
21:20オーロラアークが次第に南側へ移動。何本ものアークが現れて南側へ移動する。ブレイクアップ(オーロラ爆発)近しか。ここで部屋に入ってはいけない。
22:00突然あるアークの東の一部が光だし、カーテンが激しく動き始める。ブレイクアップである。夢中で写真を撮り始める。
22:10ブレイクアップはわずか10分でひと段落。北の方に弱いオーロラがのこる。
23:00アークは消え、雲のようなオーロラが出る。雲と違うのは5〜8秒周期で消えたり現れたりするところであり、パルセーティングオーロラと呼ばれる。これは見ていて楽しい。これ以降写真写りのよいオーロラは出そうにないので部屋に戻る。
2003年9月30日